文部科学省選定
私立大学研究ブランディング事業>
お知らせ

坂越正樹学長の挨拶(令和2年4月就任)

~人と人をつなぎ、新たな関係が芽生える学園として~

本学では、平成28年度から文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」の選定を受け、これまでの4年間、広島文化学園HBG対人援助研究センターを核として、看護・医療福祉研究部門、スポーツ・健康福祉研究部門、子ども子育て・教育福祉研究部門の3研究部門との連携を図りながら事業を推進してきました。

研究ブランディング事業においては、本学の目標である地域共生のための対人援助システムを構築し、対人援助プログラム及びサポーター養成プログラムを開発してきました。令和元年度で国の研究ブランディング事業は終了しましたが、本学としては、このプログラムを地域で活用いただけるよう支援サポーターを育成し、地域連携・地域貢献に今後も努めてまいります。

昨年度は、本事業の最終年として、元ANA客室乗務員で、SKY HEART代表の吉永由紀子氏を招聘し、「対人援助 ~想う心~ -ALL FOR YOUで育む笑顔-」と題して、対人援助職を目指している全学生を対象とした記念講演会を開催いたしました。学生達が将来、地域で活躍できる対人援助者になるためには、どのような資質や能力が必要となるのか、どのような心で人と接するかの基本的な態度・心構えを教えていただきました。

また、新たに、本学での4年間の学修の歩みとして、どんな力を身につけ、どんな人物に成長したかを表し、将来社会で自分の強みを発揮できるような学修を可視化するための学生一人一人の学修履歴証明書を作成・発行しました。そこでは履修した授業の成果だけではなく、まさに対人援助に求められる人間的な資質、志向性や態度の成長を「見える化」しています。さらに、「対人援助」をロゴとしたクリアファイルを作成し全学生に広報するなど、全教職員、全学生が本学のブランドである「対人援助~人と人をつなぎ、新たな関係が芽生える学園~」となってきました。

看護・医療福祉研究部門が地道に積み上げてきた高齢者カフェ・認知症カフェの活動は、地域に根付き、事業終了後も呉市との連携した「来んさいカフェ」として、さらに活動を活性化させていきます。また、スポーツ健康福祉研究部門では、呉市と連携した高齢者のためのアダプテッド・スポーツカフェの活動やHBG重度・重複障害児スポ・レク活動教室「はなまるキッズ」の活動も地域に定着してきました。さらに、子ども子育て・教育研究部門では、発達障害児、LD児に対する社会的スキルトレーニングや学習支援等を行うとともに、子育て中の親のペアレントトレーニングのための「ぶんぶん親子教室」の開催により子育ての悩みの軽減が図られるようになりました。

今後とも、教職員一同、対人援助職を養成する大学としてのブランドイメージを強化し、より一層、地域社会に私たちの大学の存在意義が認められるよう努めてまいります。子育て支援や地域保健の活動に学生が参画し、地域と一体となった教育・研究活動を展開することにより、「広島文化学園ブランド」の構築と浸透に取り組みますので、引き続き関係の皆さまのご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。