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HBGはなまるキッズの学生ボランティアサークルが発足

HBGアダプテッド・スポーツボランティアサークル「はなまるキッズ」発足について

 

HBGアダプテッド・スポーツボランティアサークル

「はなまるキッズ」部長 吉見寧々

(広島県立高陽高校・卒業)

 

私たち学生は、令和元年6月に『HBGアダプテッド・スポーツボランティアサークル「はなまるキッズ」』を立ち上げ、新たにスタートしました。主な活動は、毎月一回のHBG重度・重複障害児スポ・レク活動教室「はなまるキッズ」に参加する子供達のアダプテッド・スポーツ教室をボランティアとして支援することです。

HBGはなまるキッズでは、普段寝たきりの子供、車いすで移動している子供等、重度障害がある子供を対象に、参加する子供達が可能なように開発・工夫したアダプテッド・スポーツに取り組んでいます。HBGはなまるキッズ代表の加地信幸先生は「重い障害のある子供達にとって座ること・歩くこと・立つことなどの動作もスポーツ」と言われています。この考えから生まれたのがHBGはなまるキッズが取り組んでいるアダプテッド・スポーツです。参加するほとんどの子供が楽しみにしているのは、スクーターボード運動やトランポリン運動です。スクーターボード運動は、4つの車輪が付いたボード上に子供と支援者が一緒に座り、支援者が引っ張り、いろいろな姿勢で乗ったり、風に触れたり、ガタガタ道を通ったり、キラキラ光るトンネルを通ったり、倒したら音のなる箱を倒したりするというようなとてもアクティブな運動をします。トランポリン運動は、子供の体に合わせて、立った状態・寝た状態・抱っこした状態で、歌を歌いながらリズムに合わせて上下に揺れます。運動前には、特製のベンチ椅子に子供と支援者が一緒に座ってゆっくりとしたラジオ体操をします。

また、活動の始めと終わりには、ベンチ椅子に座って「おはようの歌」「さよならの歌」をピアノ伴奏に合わせて歌いながら両手でタッチする運動をします(写真)。ここでは、緊張などから表情が硬い子供も、歌に合わせて体を動かすことで穏やかな表情に変わっていきます。反応がなかなか無い子供も、まばたきをして応えたり、私の手を握ってきたりしてくれます。

私は、HBGはなまるキッズに参加した子供や保護者の方に「楽しかった、また来たい」と思ってもらえるような、HBGアダプテッド・スポーツボランティアサークルにしていきたいと思います。このボランティアではとても貴重な経験ができると思うので、少しでも興味を持った学生の方には、見学でもいいのでサークルに参加してほしいと思っています。そして、HBGはなまるキッズの活動を多くの方に知ってもらいたいと思っています。